高気密・高断熱

目次

    2050年に向けて高断熱住宅はあたりまえ

    政府のカーボンニュートラル目標達成のため、2050年には全ての建物がZEH水準となることが目標となりました。

    2018年に日本政府が発表した「第5次エネルギー基本計画」の中で定められたこの計画は、エネルギー政策の基本方針を示すもので、経済産業省の主導のもと、政府全体で策定されています。

    2025年から断熱等級4が義務化され、2030年に建築される住宅の全てがZEH水準の断熱等級5が最低基準となる予定です。これにより、快適性向上、健康増進、光熱費削減といったメリットが一般化。

    高性能断熱材の開発も進み、2050年には空き家も含めて全ての建物がZEH水準となることが目標とされています。高断熱住宅は、持続可能な社会実現の鍵となるでしょう。

    断熱等級(断熱等性能等級)について

    断熱等級とは

    断熱等級とは、住宅の断熱性能を示す指標で、国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいて定められたものです。正式名称は「断熱等性能等級」といい、住宅の室内と外気の熱の出入りのしやすさを評価します。

    断熱等級の概要

    • 等級は1〜7の7段階で評価され、数字が大きいほど断熱性能が高くなります
    • 2022年4月に等級5が、同年10月には等級6・7が新たに設けられました
    • 断熱性能が高いと、家が魔法瓶のように熱を遮断し、夏は外の暑さが、冬は寒さが家の中に伝わりにくくなります

    断熱等級の基準

    断熱等級は主に以下の2つの値で評価されます

    1. UA値(外皮平均熱貫流率):建物の内外の温度差を1℃とした時に、建物の内部から外へ逃げる単位時間あたりの熱量を外皮面積で割った値
    2. ηAC値(平均日射熱取得率):太陽日射の室内への入りやすさの指標

    これらの値が小さいほど、断熱性能が高いとされます。

    各断熱等級の特徴

    • 等級7:HEAT20 G3レベル、平成28年省エネ基準比エネルギー消費量40%削減
    • 等級6:HEAT20 G2レベル、平成28年省エネ基準比エネルギー消※費量30%削減(ハンズホーム標準)
    • 等級5:ZEH水準
    • 等級4:平成28年省エネ基準
    • 等級3:平成4年省エネ基準
    • 等級2:昭和55年省エネ基準
    • 等級1:昭和55年省エネ基準未満

    ※2025年度4月から全ての新築住宅に等級4以上が義務化
     2030年には省エネ基準の水準が引き上げられ、断熱等級5が最低等級になる予定

    断熱等級を高くすることで、快適な室温の維持、ヒートショックリスクの軽減、節電や節約などのメリットが期待できます。ただし、断熱性能を高めるには建築コストが上がるというデメリットもあります
    ※コストを最重視されるお客さまにはZEH仕様(断熱性能5)のコストを抑えたライトセレクトプランでの対応も可能です

    ハンズホームの家の断熱等級

    ハンズホームでは「これから建築する住宅は2050年基準のZEH水準を超える住宅(断熱等級6)になるべき」だと考えています

    2025年、高断熱住宅「GX志向住宅」に対する高額な補助金制度がスタートしました。国も2050年の目標達成に向け、高断熱住宅を補助金で積極的に支援しています。

    補助金の種類金額
    子育てエコホーム支援事業
    (2024年)
    長期優良住宅
    ZEH水準住宅
    最大100万円
    最大80万円
    子育てグリーン住宅支援事業(2025年)期優良住宅
    ZEH水準住宅
    GX志向型住宅
    最大80万円
    最大40万円
    最大160万円

    スタンダードセレクトプランの仕様の住宅はすべて断熱等級6です
    ※スタンダードセレクトプランはGX志向型住宅対応住宅(補助金額160万円)対象住宅です

    なぜ高断熱住宅は高気密にしないといけないのか

    気密性能の考え方

    高断熱住宅だけでは快適な家には十分ではありません。なぜなら、断熱性能が高くても、気密性が低いと壁や窓の隙間から空気が出入りし、冷たい空気が入ったり、暖かい空気が逃げたりしてしまうからです。その結果、エアコンや暖房を使っても、部屋全体が快適な温度になりにくくなります。

    また、気密性が低いと、外気と室内の暖かい空気が壁の中などで触れ合い、結露が発生します。結露は湿気を生み、カビの原因となり、家を傷めたり健康に悪い影響を与えたりします。一方で、気密性が高い住宅では、外気の侵入が防がれ、断熱効果がしっかり発揮されます。また、計画的な換気システムで湿度を管理できるため、結露やカビのリスクが少なくなります。

    つまり、高断熱に加えて気密性も高めることで、エネルギー効率が良く、健康的で快適な家を実現できるのです。

    気密性能C値とは

    C値(相当隙間面積)とは、住宅の気密性能を示す指標で、建物の床面積1㎡あたりに施工時に生じる意図しない隙間の合計面積を数値化したものです。単位は「㎠/㎡」で、数値が小さいほど気密性が高く、隙間が少ないことを意味します。

    例えば、C値0.5の場合、30坪(約99㎡)の住宅では全体の隙間面積が約50㎠、これはハガキの約3分の1の大きさに相当します。気密性が高い住宅では、外気の侵入や暖気の漏れを最小限に抑え、冷暖房効率を大幅に向上させることができます。

    さらに、気密性能を高めることで、結露やカビの発生を防ぎ、室内環境を健康的で快適に保つことが可能です。C値は、省エネルギー性能や住宅の快適性を大きく左右する重要な指標であり、優れた気密性能を実現するためには、正確で丁寧な施工が不可欠です。

    高気密住宅への自信

    ハンズホームの家は、気密性能を示すC値(相当隙間面積)で「0.5以下」を保証しています。この高い気密性能を実現するためには、工事業者の高度な技術力と、現場監督による徹底した管理能力が欠かせません。細部まで丁寧に施工し、隙間を最小限に抑えることで、ハンズホームは快適でエネルギー効率の良い住まいを提供しています。

    また、気密性能は第三者機関による測定を行い、その結果を報告書として提出します。これにより、数値が正確であることを証明し、お客様に安心していただける仕組みを整えています。

    さらに、一般的なモデルハウスで提示されるC値は、その場限りの測定結果であり、実際に建てる住宅の性能を保証するものではありません。一方、ハンズホームでは全ての住宅で厳しい基準を満たしていることを確認しており、どの家でも高い気密性能が実現されます。これにより、光熱費の削減や健康的な住環境を約束します。

    ハンズホームの家はC値0.5以下をお約束

    外壁・屋根の断熱材:発泡断熱材「ダルトフォーム」

    外壁・屋根の断熱材は現場発泡断熱材を採用。
    北米で最大手ポリウレタン化学メーカーHUNTSMAN社製の現場発泡断熱材「ダルトフォーム」を施工しています。「ダルトフォーム」は北米エリアでNo.1の販売実績を誇ります。

    ●完全ノンフロンで地球にやさしい

    炭酸ガスを発泡材として利用することで、オゾン層破壊や地球温暖化の原因となるフロンガスは全く使用しません。
    断熱材のセル中は空気。地球にやさしい断熱材です。
    シームレス施工を可能にした全く新しい断熱材です。

    ●ノンホルムアルデヒド

    ホルムアルデヒド等の揮発性科学物質を使用していないため、厚生労働省が定める建材のホルムアルデヒド発散規制の対象外です。「F☆☆☆☆」取得の必要がありません。

    ●高い省エネ性能で経済的

    優れた断熱性、気密性で心地よい室温を保ち、冷暖房費用を大幅に抑えます。

    ●経年劣化が小さい

    連続気泡のセルの内部には空気を内包。
    断熱性能の初期値と経年劣化後の差が小さいのも連続気泡フォームの特長です。
    熱伝導率0.034 W/(M・K)

    ●揺れや収縮を吸収

    高発泡、低密度のソフトフォームでなおかつ連続気泡の動きが揺れ、収縮を吸収。
    優れた柔軟性を持つフォームです。構造体の収縮や振動にも追随作用がはたらきます。

    ●遮音性能で騒音シャットアウト

    約400ミクロンという微細なセル構造が高い吸音性能を発揮します。
    また気密住宅は優れた遮音性能を持ち外部からの騒音もシャットアウト。
    静かで快適な空間が広がります。

    ●隙間なく断熱材を充填

    強力な自己接着力で構造体に密着し、複雑な形状にも断熱材を隙間なく充填することができます。
    そのため高い気密性能を発揮します。隙間からの熱損失が大幅に減少します。

    ●現場施工型優良断熱システム認定

    JISを取得している吹付け断熱材について、IBEC(建築省エネ機構)の審査による現場施工型優良断熱システム認定を申請中。JIS認証番号 TCTW15019

    ●カビ・ダニから住まいを守る

    微細な連続気泡セルが湿気を吸放出する構造。
    内部結露の発生を抑え、カビ・ダニの繁殖や木材の腐食から住まいを守ります。
    水分を含み垂れ下がるという心配はありません。

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