
台風対策
毎年のように発生する台風。テレビやスマートフォンのニュースで「最大瞬間風速」「線状降水帯」といった言葉を目にするたびに、「新築するなら台風に強い家にしたい」「雨戸がないとやっぱり危険なのでは?」と不安を感じる方は少なくありません。
特に近年は、台風の進路がこれまでと変わってきていると言われ、岡山でも「想定外の雨量」「これまで経験したことのない風」を感じる機会が増えています。そのため、家づくりの段階で台風への備えを意識する人が増えているのは自然な流れです。
ただし、台風対策は雨戸の有無だけで決まるものではありません。実際の被害を見ると、屋根・外壁・窓・外構・間取りなど、複数の要素が重なって影響していることが分かります。
本記事では、台風対策として家づくりでできることを段階的に整理し、雨戸がない場合の考え方も含めて解説します。岡山市北区で住まいづくりを行うハンズホームの視点から、岡山での現実的な台風対策の考え方を紹介します。
台風対策は「家づくり」でどこまでできる?
台風対策というと、「雨戸を付ける」「シャッターを付ける」といった設備面に目が向きがちです。しかし、台風被害の原因を整理すると、大きく次の三つに分けられます。
- 強風による破損
- 大雨による浸水・吹き込み
- 飛来物による衝突
つまり、台風対策は単一の設備で完結するものではなく、家全体の計画の中で弱点を減らしていく考え方が重要になります。
新築住宅の場合、屋根の形状や窓の配置、外構の計画まで含めて検討できるため、後付けでは難しい部分まで台風対策を組み込みやすいというメリットがあります。
台風被害が起きやすいポイント
住宅で特に被害が出やすいのは、屋根材の浮きやズレ、雨どいの破損、窓ガラスの割れ、サッシまわりからの雨水の吹き込みです。
中でも窓は、強風・雨・飛来物の影響を同時に受けやすく、被害が生活に直結しやすい部分です。台風対策を考える際は、まず「どこが弱点になりやすいか」を知ることが大切です。
台風に備えた家づくりでできること
台風対策の基本は、「壊れにくくする」「濡れにくくする」「被害が出ても困りにくくする」という三つの視点です。必ずしも特別な装備を追加しなくても、設計段階から意識できる工夫は多くあります。
外まわりで意識したい対策
屋根や外壁は、材料そのものの性能だけでなく、施工品質や納まりが重要になります。強風時に負荷が集中しやすい部分を理解したうえで、長期的な耐久性を考えることが安心につながります。
雨どいは台風時に飛来物が当たりやすく、破損すると雨水が思わぬ方向へ流れる原因になります。そのため、点検や補修を前提とした計画や、外構との取り合いを含めた検討が大切です。
窓まわりでは、ガラスの性能だけでなく、飛来物が当たりにくい配置や、植栽・フェンスなど外構との組み合わせも有効な対策になります。
間取り・配置でできる工夫
台風時の影響は、家の向きや周囲の建物との関係によっても変わります。風雨を受けやすい方向に大きな開口部を集中させない、玄関まわりに壁や庇を設けるなど、配置計画でリスクを下げることが可能です。
また、家の中に「窓が少なく、落ち着いて過ごせる空間」をつくっておくことで、台風時の心理的な不安を和らげる効果も期待できます。
雨戸がない家は台風に弱い?
「雨戸がない=台風に弱い」と考える方は多いですが、必ずしもそうとは限りません。近年は、デザイン性や採光性、日常の使い勝手を重視して、雨戸を設けない住宅も増えています。
重要なのは、雨戸がない場合に「何も対策をしない」ことではなく、別の考え方で補っているかどうかです。雨戸は分かりやすい対策の一つですが、暮らしや外観とのバランスも含めて考える必要があります。
雨戸以外で考える窓まわりの対策
窓の大きさや配置を調整することで、飛来物のリスクを下げることは可能です。また、台風前に屋外の物を片付ける、カーポート周辺を整理するなど、日常の行動も重要な対策になります。
家の性能だけでなく、住む人の行動も含めて台風対策を考えることが、現実的で後悔の少ない選択につながります。
新築時に考えておきたい台風対策の視点
台風対策の中には、新築時でないと十分に検討しづらいものがあります。窓の位置や大きさ、屋根形状、外構計画などは、住み始めてから変更するのが難しいため、早い段階で整理しておくことが重要です。
一方で、「とにかく不安だから」と対策を盛り込みすぎると、コストが膨らんだり、日常の暮らしやすさを損なったりすることもあります。
台風対策と見た目・暮らしのバランス
雨戸やシャッターは安全性を高める反面、外観デザインや日常の操作性に影響します。台風時だけでなく、普段の採光・通風・使い勝手まで含めて考えることが、長く満足できる家づくりにつながります。
岡山で台風対策を考えるときの注意点
台風対策に全国共通の正解はありません。岡山は比較的温暖な地域とされますが、立地によって風の影響や雨の状況は大きく異なります。
そのため、全国基準をそのまま当てはめるのではなく、地域特性を踏まえた判断が必要です。
岡山の気候・住環境との関係
市街地でも、周囲に高い建物が少ない場所では風を受けやすくなります。川や低地の近くでは、大雨時の排水や水の流れにも注意が必要です。こうした敷地条件を理解したうえで対策を考えることが重要です。
台風対策で後悔しやすいポイント
台風対策の後悔は、「やりすぎ」と「やらなさすぎ」の両極端で起こりやすい傾向があります。不安に任せて設備を増やしすぎるとコスト負担が重くなり、逆に何も考えずに計画すると、住み始めてから不安を感じやすくなります。
事前に考えておきたいチェックポイント
- 敷地は風を受けやすい環境か
- 屋外に置く物が多い暮らしか
- 台風時の在宅状況はどうか
こうした暮らし目線で整理することで、本当に必要な対策が見えやすくなります。
ハンズホームが考える安心できる家づくり
ハンズホームでは、台風対策を「特別な仕様」ではなく、日常の暮らしの延長として考えています。
敷地条件や家族構成、生活スタイルを丁寧に整理し、必要な備えを設計に反映させることが、長く安心して住める住まいにつながります。
暮らし全体から考える台風対策
台風対策は被害を防ぐだけでなく、家族が不安を感じにくい家にすることも目的です。設計・外構・動線まで含めて考えることで、将来まで安心できる住まいになります。
まとめ|台風対策は「雨戸の有無」だけで決めない
台風対策は、雨戸の有無だけで判断するものではありません。設計・外まわり・暮らし方を組み合わせることで、雨戸がなくても備えることは可能です。岡山での家づくりでは、地域性と暮らし目線を踏まえた現実的な対策を重ねることが、後悔しない選択につながります。

