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外張り断熱とは?|仕組みと基本の特徴
外張り断熱の構造
外張り断熱とは、建物の外側に断熱材を連続して施工し、家全体を「外側から包み込む」工法を指します。柱や梁などの構造体を覆うように断熱層を設けるため、家の内部空間が断熱材で囲われ、温熱環境が安定しやすい点が特徴です。部屋ごとに断熱材を充填する内断熱とは異なり、断熱ラインの継ぎ目が少なく、外側で温度変化を抑えられる仕組みが外張り断熱の大きな特徴です。断熱性能を高めやすい工法であり、快適性や省エネ性を重視する住宅で採用されるケースも増えています。
一般的なメリット
外張り断熱は断熱欠損が生じにくく、室内の温度ムラを抑えやすいと言われています。また、建物内部の躯体温度が急激に変動しにくく、構造材が結露するリスクを軽減できる可能性がある点も魅力です。さらに、内側に断熱材を入れないため、柱間に収納や配線を設置しやすく、間取り設計の柔軟性につながるという考え方もあります。建物の省エネ性と快適性に寄与する性能面のメリットが評価されている工法です。
ハンズホームの住宅との相性
ハンズホームでは、断熱等性能等級7にする場合に外張り断熱を採用しています。外張り断熱は高断熱・高気密と相性が良い工法であり、性能価値を活かしやすい点で、ハンズホームが取り組む住宅づくりとも整合性があります。性能を前提とした家づくりを重視するユーザーにとって、外張り断熱は比較検討の選択肢に入る方式といえます。
外張り断熱のメリット|快適性・耐久性・光熱費の面で優れる
温度ムラが少なく快適
断熱層が建物全体を囲むため、外気の影響を受けにくく、居室間で温度の差が生じにくいことが期待できます。冷暖房効率も上がり、夏は涼しく冬は暖かく、エアコンに頼りすぎない暮らしを目指しやすい点が魅力です。
結露のリスクが低い
外張り断熱は躯体の外側で温度差を調整し、構造体の温度変化を抑えやすいため、内部結露が起きにくいとされています。結露は構造材の劣化に直結するため、建物寿命への影響を考慮した場合、耐久性という観点でもメリットがある工法といえます。
光熱費の削減につながる
断熱性が高まれば冷暖房のエネルギー効率が向上し、光熱費の削減が期待できます。特に電気代の上昇が続く中では、初期コストだけでなく「暮らし始めてからの支出」を抑えられる点は大きな評価ポイントです。
岡山の気候と相性が良い
岡山は「夏暑く冬寒い」特徴があり、寒暖差が大きい地域です。断熱性が不足すると、各居室の温度差がストレスとなる可能性があります。外張り断熱のように断熱ラインを外側で連続させる工法は、こうした地域特性に合う選択肢のひとつといえます。
外張り断熱のデメリット|選ぶ前に知るべきポイント
費用負担が増えやすい
材料費や施工手間が増える分、内断熱のみの住宅と比較して費用が上がる可能性があります。予算が限られている場合には、断熱工法と求める性能のバランスを検討する必要があります。
施工技術の差が性能に直結
外張り断熱は施工精度が重要で、断熱材の継ぎ目や防水処理が不十分だと本来の性能を発揮できません。施工会社選びは工務店の性能評価と同時に確認することが大切です。
壁厚が増え、建物のサイズに影響することも
断熱材を外側に施工するため、建物の外周寸法が大きくなる場合があります。敷地寸法や建築制限によっては、影響を考慮する必要があります。
外張り断熱で「後悔」と言われるポイント
思ったより費用がかかった
「性能は上がったが、想定より予算が増えた」という後悔が見られます。性能に見合う価値を理解し、比較検討することが重要です。
断熱材の種類と厚みによる性能差が大きい
断熱材には複数種類があり、どれを採用するかで性能が変わります。厚みの基準も性能に影響するため、数値や仕様書で確認することが大切です。
外張り断熱が向いている人
こんな人におすすめ
- 快適な室内温度を維持したい
- 省エネ性を重視したい
- 長期的なコストを抑えたい
まとめ|外張り断熱は高性能な家づくりを実現する選択肢のひとつ
外張り断熱は、快適性と省エネ性を高めやすい断熱方式のひとつです。性能面の魅力が大きい一方で、費用や施工精度といった注意点もあります。断熱材の種類や性能基準を踏まえた上で検討し、ハンズホームの高性能仕様やサポート体制を活用することで、後悔の少ない住まいづくりを目指せます。

