パッシブデザインとは？｜意味と特徴
パッシブデザイン＝自然の力を受け止めて活かす建築
パッシブデザインとは、太陽の光、熱、風などの自然エネルギーを室内環境の調整に活用する建築設計の考え方です。機械設備に頼りきらず、建物の形状や窓の配置、断熱・気密性能を整えることで、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住宅を目指します。冷暖房や換気設備を主役とするのではなく、自然環境そのものを住宅の快適性向上に利用する点が特徴です。
一般的な住宅との違いは、設計段階で自然エネルギーの扱い方を重視するかどうかという点にあります。また、設備による省エネだけでなく、建築によってエネルギー消費を抑える点が「建築的省エネ」として評価されています。
パッシブデザインの基本原則
パッシブデザインには複数の考え方が組み合わされており、代表的なポイントは以下の通りです。
- 日射取得と日射遮蔽
- 通風計画
- 断熱と気密
- 蓄熱
- 換気
これらは単独ではなく、敷地条件や家族構成、暮らし方に合わせて総合的に組み合わせることが重要です。
ハンズホームの家がパッシブと相性が良い理由
パッシブデザインの効果は、住宅の断熱性や気密性が高いほど発揮されやすい特徴があります。ハンズホームでは断熱等性能等級5〜6、C値0.5以下、耐震等級3など性能を重視した家づくりに取り組んでおり、高性能であることでパッシブデザインとの相性を高め、温熱環境の安定化に寄与しやすい設計が可能です。
パッシブデザインの種類｜何を利用するのかで分類
太陽の熱を利用するデザイン
冬季に南面の窓から日射熱を取り込み、室温を上昇させる設計です。軒や庇を活用することで夏の強い日射を遮蔽し、冬は暖かく夏は過度な上昇を防ぐ計画に役立ちます。
自然風を活かす通風設計
風の通り道を建物内に確保し、湿気や熱を排出する考え方です。窓の位置や大きさ、開閉方法を工夫することで、機械換気に頼らず換気性を高めることにつながります。
断熱・気密で温度差を安定
断熱性と気密性は室内温度の安定に欠かせません。外部の熱が侵入しにくく、室内の熱が逃げにくい状態をつくることで、省エネ性能の向上と快適性の維持に役立ちます。
蓄熱利用
建物内部に熱を蓄えやすい材や設計によって、昼夜の温度差を緩和します。外気温の影響を受けにくい室内環境を形成する助けになります。
熱交換換気
換気によって排出される空気の熱を利用し、外気を室温に近づけて取り込むことで、省エネと快適性を両立します。ハンズホームではダクトレス第1種熱交換換気の「せせらぎ」を採用し、室温変化を抑えながら換気ができる仕様に対応しています。
パッシブデザインのメリット
夏涼しく冬暖かい
自然環境を利用した温熱調整により、年間を通して快適性が保たれやすい点がメリットです。
光熱費が安くなる
建築的に省エネを図ることで、冷暖房への依存度が低く、省エネ性が高まります。
長寿命化
快適な温熱環境は住宅の劣化対策にもつながり、構造体の耐久性維持に効果を発揮します。
健康的な室内環境
温度差が少ない住宅はヒートショック対策にも役立ちます。また、湿度の調整がしやすい環境はカビや結露対策にも効果が期待できます。
パッシブデザインのデメリット
設計の難易度が高い
敷地特性や方位、風向きなど複数の条件を考慮して設計する必要があります。
コストが上がる場合がある
性能基準が高い家づくりを行う場合、採用する断熱材や建材などによりコストが増加する可能性があります。
敷地条件に左右される
敷地の形、日照状況、周辺環境により、設計内容が制限される場合があります。
パッシブデザインと岡山の相性
岡山は晴れの国で日射取得のメリットが大きい
岡山は日照時間が長いといわれており、日射取得を活かしたパッシブデザインと相性が良い地域と考えられます。
風通しの良い地域特性
風を取り込みやすい設計ができれば、通風効果を期待しやすくなります。
高温多湿の夏に重要な気密・断熱
夏の外気の熱や湿気を遮断するためには、断熱と気密性能を高め、換気性能も併せて整えることが重要です。
パッシブデザイン × ハンズホームの住宅性能
断熱等性能等級5〜6
断熱性能を高めることで、自然エネルギーを活かした住宅環境をつくる基盤になります。
C値0.5以下の高気密
気密性を確保することで、室内の温度変化が少なく維持でき、省エネと快適性につながります。
せせらぎ（ダクトレス第1種熱交換換気）
換気による熱ロスを抑える機能を持ち、冷暖房効率の低下を軽減しながら空気を入れ替えることができます。
耐震等級3
災害に強い住宅性能は、長期的な暮らしの安心と住宅価値の維持につながります。
パッシブデザイン住宅の設計で重要なポイント
窓の配置
採光・日射取得・日射遮蔽を考慮し、位置と大きさを計画します。
断熱ラインの連続性
建物の外皮全体で断熱を途切れさせず、温度ムラを抑える考え方が重要です。
換気計画
自然風と熱交換換気を組み合わせることで、省エネと快適性の両立がしやすくなります。
日射遮蔽
庇や外付けブラインドなどを活用し、夏の強い日差しを制御します。
パッシブデザイン住宅はこんな人におすすめ
光熱費を抑えたい
建築による省エネ効果を求める方に適しています。
夏も冬も快適に暮らしたい
季節差による体感温度の差を抑えたい方に向いています。
長期的に健康な環境で暮らしたい
温度差や湿度差の少ない環境での生活を重視する方におすすめです。
住宅性能を重視する人
耐震や断熱、気密性能を重視する家づくりと親和性があります。
岡山で手頃な価格と高性能を求める人
性能とコストのバランスを重視したい人に向いています。
「性能 × 自然の力」で心地よい家ができる
全プラン共通で耐震等級3・断熱等性能等級5〜6・C値0.5以下
ハンズホームでは性能を重視した家づくりに対応しています。
スタンダード、ライト、マルチ、平屋の4プランから選べる
複数のプランから家族に適した住まいの選択が可能です。
VR、CG、マドリーで間取りや外観を事前確認
視覚的な確認ができ、暮らしのイメージ作成に役立ちます。
JIOやJAPAN HOME SHIELDの保証体制で安心
建てた後も安心できる体制が整っています。
まとめ｜基礎知識を理解して岡山で理想の注文住宅を
等身大で暮らせる家づくりを意識しよう
自然エネルギーを活かした家づくりは、省エネと快適性を両立しやすい特徴があります。
性能とデザインを両立するためのポイント
断熱、気密、換気、設計サポートが充実した施工会社を選ぶことで、安心して家づくりを進められます。ハンズホームは、高性能基準とサポート体制により、パッシブデザイン住宅との相性が良い施工会社といえます。